試験

筆記試験

試験時間:60 分
問題数:40 題
問題形式:5 肢択一、マークシート

試験範囲

出題内容と到達目標

1. 麻酔の概要

  • 麻酔の概念、目的、歴史の説明
  • 麻酔法の分類と麻酔薬の取り扱い方の説明

2. 鎮静

  • トランキライザーと鎮静薬の分類、薬理作用、使用法の説明

3. 局所麻酔

  • 局所麻酔薬の種類、作用機序、使用上の原則、禁忌と合併症の説明
  • 各種動物における局所麻酔法の適応の説明

4. 全身麻酔

  • 麻酔状態が生じる機序の説明
  • 吸入麻酔薬の作用機序、薬物動態、薬力学の説明
  • 注射麻酔薬の作用機序、薬物動態、薬力学の説明
  • 筋弛緩薬の作用機序、薬物動態、薬力学の説明
  • 麻酔前投薬と術中鎮痛法の説明
  • 気管挿管法と吸入麻酔に使用される器材、機器の種類と原理、使用上の原則の説明

5. 疼痛と鎮痛

  • 痛みが伝達・認識される機序と、痛みが生体に及ぼす影響、鎮痛法の説明
  • 麻薬性鎮痛薬の作用機序、薬物動態、薬力学の説明
  • 非麻薬性鎮痛薬の作用機序、薬物動態、薬力学の説明
  • 急性痛、慢性痛、癌性疼痛の特徴と管理法の説明
  • バランス鎮痛の概念とその実施方法の説明

6. 周術期管理

  • 麻酔症例の術前評価と術前準備の説明
  • 麻酔中のモニタリングの概要と結果の評価法、対処法の説明
  • 麻酔中の呼吸管理法、循環管理法の説明
  • 術後の疼痛管理についての説明

7. 動物種と麻酔

  • 馬の麻酔処置と手技の説明
  • 反芻動物の麻酔処置と手技の説明
  • 犬の麻酔処置と手技の説明
  • 猫の麻酔処置と手技の説明
  • 豚の麻酔処置と手技の説明
  • 実験動物の麻酔処置と手技の説明

8. 心肺蘇生

  • 一次救命処置の理論と基本的手技の説明
  • 二次救命処置の理論と基本手技の説明

9. 安楽死

  • 倫理的な安楽死法の説明
  • 安楽死の具体的な方法と適切な選択の説明

引用資料

  • 獣医学教育モデル・コア・カリキュラム(平成24年度版)
  • 獣医臨床麻酔学 学窓社 日本獣医麻酔外科学会編 山下和人著

試験問題中の用語統一について

  • 基本的に推薦参考書の「獣医臨床麻酔学」に従う
  • 薬物名称「エピネフリン」、「ノルエピネフリン」はそれぞれ「アドレナリン」、「ノルアドレナリン」に統一